Japanische Klassiker mit Furigana
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らんせい
乱世
菊池 寛
Lesen Sie 乱世 (らんせい) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.477 Zeichen · 7 Bildschirme
が、下士たちはその主張を固守して、一歩も退かなかった。一方東下論者の酒井、杉山は、神籤によって決った東下を、明日にも実行しようと迫った。政治奉行の小森と山本とは、東下論者と下士たちの板挟みになって、下士たちの鎮撫不能の責任を負うて、城中で屠腹してしまった。それは十二日の午前であった。
二人の死を、転機としたように――二人の死をまったくの犬死にするように、下士たちの恭順論は、いつの間にか藩論を征服していた。東下論者は、声を潜めてしまった。
藩老たちは、同夜左のごとき、一書を尾州藩へ送って、朝廷へ帰順の取成しを、嘆願したのである。
今般大阪表の始末柄、在所表へ相聞え、深奉恐入候に付き上下一同謹慎罷在候。抑も尊王の大義は兼て厚く相心得罷在候処不図も、今日の形勢に立至り候段、恐惶嘆願の外無御座候。何卒平生の心事御了解被成下大納言様御手筋を以乍恐朝廷へ御取成寛大の御汰沙只管奉歎願誠恐誠惶 謹言
酒井孫八郎
吉村又右衛門
沢采女
三輪権右衛門
大関五兵衛
服部石見
松平帯刀