Japanische Klassiker mit Furigana
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ちちをさす
乳を刺す
邦枝 完二
Lesen Sie 乳を刺す (ちちをさす) von 邦枝 完二 (くにえだかんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.474 Zeichen · 35 Bildschirme
……お坊主の鴎硯様は、お光の方様のお声掛かりで、途中を護って下さいましたので。……」
「それで、二人は、座敷へ上がったのかね」
「左様でございます。手前共でも膳の用意なども、いたして居りましたので、お二方を上席に、お由利と平太郎が並びまして、一口召し上がって頂きました」
「平太郎と云うと?……」
「同じ町内の結城屋のせがれで、お由利がお城を退りましたら、一緒にする約束になって居ります。――昨夜も呼び迎えて居りました」
「そんなら、その時にゃ、別に変わったことは、なかったんだな」
「それはもう、みんな楽しそうで、鴎硯様は、唄や手踊りが、大層お上手でございました。さんざん笑わせて頂きましたくらいでございました」
「うむ。みんなが帰ったのは?」
「鴎硯様は、お行列のお供には、加わらなくてもよいのだと、申されて居りましたが、それでも四ツ時ごろには、駕籠でお帰りになり、暫くして、星灯ろうを見物がてら、お由利が袖ノ井様を、送って行くと申しまするので、遠くもない所でもあり、常吉をつけてやりましたが、ものの半刻ばかりで、お由利もかえってまいりました」
「………」
「それから親子水入らずで、いろいろと話がはずみましたが、疲れていることでもございますし明日の朝は、ゆっくり寝たいから、渡り廊下になっている、離れがいいと申しますので、ここへ寝かし