Japanische Klassiker mit Furigana
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にせんねんせんそう
二、〇〇〇年戦争
海野 十三
Lesen Sie 二、〇〇〇年戦争 (にせんねんせんそう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.367 Zeichen · 69 Bildschirme
監視哨からの電話報告が入りました。敵機は、いよいよ着陸を始めたそうであります。その地点は、八四二区です。その真下には、このマイカ大要塞の発電所があるのですが、敵は、それを考えに入れているのであるかどうか、判明しませんが、とにかく気がかりでなりません」
「なに、八四二区か。ふむ、それは本当に油断がならないぞ。敵機が着陸したら、直に毒瓦斯部隊で取り囲んで、敵を殲滅してしまえ」
「は」
ラック大将の命令一下、マイカ防衛兵団は、全力をあげて、かの大胆な侵入部隊に立ち向った。
毒瓦斯部隊が、もちろん先頭に出て、盛んに瓦斯弾を、敵のまわりに撃ちこんだ。また飛行機を飛ばして、空中からも、靡爛瓦斯を撒き散らした。こうすることによって、まるで、なめくじの上に、塩の山を築いたようなもので、敵は全く進退谷まり、そしてあと四、五分のうちに殲滅されてしまうものと思われ、キンギン国軍は、やっと愁眉をひらいたのであった。
ラック大将は、その後の快報を、待ち佗ていた。もう快報の到着する頃であると思うのに、前線からは、何の便りもなかった。大将は、一旦捨てた心配を、またまた取り戻さねばならぬようなこととなった。