Japanische Klassiker mit Furigana
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にせんねんせんそう
二、〇〇〇年戦争
海野 十三
Lesen Sie 二、〇〇〇年戦争 (にせんねんせんそう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.367 Zeichen · 69 Bildschirme
媾話を提議しろ。降服でもいいぞ、相手が承知をしないなら……。とにかく、ここで、発電所をやられてしまったら、たいへんだ。マイカ大要塞が、博覧会の見世物同然に落ちてしまうんだ。そうなると、太青洋の覇王どころのさわぎではない。キンギン国は四等国に下ってしまうぞ」
ラック大将は、自分の一存で、かの骸骨旗軍に、降服を申出でた。
すると、敵の司令官から、返書が来て“われは、貴軍の降服申出に応ずるであろう。依ってマイカ要塞の心臓は、只今より当方が監視するから、直に貴軍の兵員を、発電所より去らしめられたい”
と、本文が終って、そのうしろに、司令官の署名があった。その署名を一目見たラック大将は、あっと声をあげたまま、愕きのあまり、床に尻餠をついてしまったのであった。
その署名というのは!
“イネ建国軍キンギン派遣隊司令官カチグリ大佐!”
イネ建国軍! いつの間に、そんなものが出来たのであろうか。アカグマ国に亡ぼされた筈のイネ国軍がどこにどう、再起をはかっていたのであろうか。
その謎は、やがて解た。
イネ帝国が亡びると同時に、国軍の一部は、悲憤の涙をのんで、数隻の潜水艦に乗って、太青洋に彷徨い出たのであった。