Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 二つの (ふたつのじょぶん) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.903 Zeichen · 236 Bildschirme
屋内の温度は、ストーブその他の熱源からの発熱量と、外へ逃げる熱との差できまるという極めて平凡な原理である。従来の北海道の家屋の構造から考えて、熱の逸散の一番大きいものは、硝子窓からの熱の輻射と伝導であろうという見込みで、硝子戸の内側に雨戸を入れることにしたのが、主な特徴と言えるであろう。
これくらいの改造でも、なかなか人はしないらしいので、私の家の防寒戸というのが、案外人気を呼んで、いろいろな人が「見学」に来ることになった。細君は台所や納戸の汚くしているところが見られるので、大分難色があったが、参観のお客があると、そういうふだんは掃除の行きとどかないところが綺麗になるので、たいへんいいことだといって、私は大いに歓迎することにした。
O君も作ってみると、この輻射を防ぐ防寒戸というのが、案外効果があることが分ったので、その後の住宅建築には、この法式を採用することにしたそうである。そのうちに、北海道住宅会社というのが札幌に出来て、O君はそこの技師長として招聘されることになった。
O君は、住宅会社で、この防寒戸を制式化して、北海道から青森県の某地にかけて、合計千八百軒ばかり、この流儀の家を建てた。