Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にじゅうしんぞう

二重心臓

夢野 久作

Lesen Sie 二重心臓 (にじゅうしんぞう) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.188 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

「ア――ッと……ここが捜索本部と発表しとるのに、新聞記者が一向遣って来んじゃないか」

「モウ朝刊の記事を取りに来る頃ですがね」

「司法主任はここを本部と見せかけて新聞記者を追払わんと邪魔ッケで敵わんというて、そのために僕をここによこしたんじゃが、サテは感付かれたかな。近頃の新聞記者はカンがええからのう」

「司法主任は、よほどこの事件を重大視しておられるのですね」

「むろん重大だよ。被害者が被害者だし、事件の裏面によほど深い秘密があるものと睨んでいるのだからね」

「それにしては新聞記事の本文がアンマリ簡単過ぎやしませんか」

「ナアニ。新聞記者にはソンナ気ぶりも匂わしちゃおらんよ。この前よけいな事を素破抜きやがった返報に、絶対秘密を喰わせている。二三人来た早耳の連中が、夕刊の締切が近いので、それ以上聞出し得ずに慌てて帰って行った迄の事よ。しかしそれにしては良く調べとる。コチラの参考になる事が多いようだねえ」

「ヘエ。つまりこの新聞記事以外の事は、わかっていないんでしょうか」

「馬鹿な。まだまだ重大な秘密がわかっているんだよ」

文月巡査の眼がキラキラと光った。

「……ソノ……僕はツイ今しがた、非常で呼出されて来たばっかりで何も知らないんですが。