Japanische Klassiker mit Furigana
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ごがつのそら
五月の空
宮本 百合子
Lesen Sie 五月の空 (ごがつのそら) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.361 Zeichen · 12 Bildschirme
ゆっくり、よい伴れになって
一生には せめて 一二度 旅がしたい。
此思いは、何で晴らせる?
どうぞ 自分に僅かの金がたまり
のどかに 父と旅行出来るように、
どうぞ それまで 父上
たっしゃで 元気で
今の もうちゃまで いらしって下さい。
五月二十六日
わが心は 深き 井戸
くめど くめど 水はつきず――
つきぬ思い 湧き出ずる。
そをくみあげる
小さな一つの 釣瓶
昼はひねもす 夜はよもすがら
ささやかに 軋り まわれど
水は つきず
わが おもい 絶ゆることなし。
或時は、疲れたる手を止め
瞳遠き彼方を見る。
美しい五月の自然
白雲の湧く空のすがた
ほのかに 芳香をまき
少女のように咲きみつる薔薇花。
されど ときには 指もたゆく
心もなえて 足もとを見る
あわれ わが井戸の 小車
いつも いつも くるめくと。
くるめく 井戸の小車
天をうつす 底ひの 水
滾々と湧き満ち ささやかになり
われを待つ。
愛らしいわが原稿紙(25th May)
愛らしいわが 原稿紙
おまえが、白紙に青の罫を持ち
その罫を
一面の文字で埋めて居るのを見ると
私の心はおどる。
朝、さっぱりと拭き浄められたマホガニー色の机の上で、