Japanische Klassiker mit Furigana
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ごせんのあたま
五銭のあたま
小川 未明
Lesen Sie 五銭のあたま (ごせんのあたま) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.452 Zeichen · 3 Bildschirme
そうなると、三軒の競争ははげしくなりました。お茶を出したり、店さきをきれいにしたり、またいろいろな額などを掛けたくらいでは、自分のほうへお客を引く、たしにはなりませんでした。
いままで、その村の床屋では、子供の頭を刈るのに、拾銭でありました。三軒が、同じく拾銭であればこそ、こういうように競争が起こるのだけれど、その中の一軒が安くすれば、お客は、しぜん安いほうへくるにちがいないと、一軒の主人は考えたのです。そこで、その店は、子供の頭を八銭に値下げしました。すると、はたして、主人が考えたように、お客は、みんなその安い店へやってきました。
他の二軒は、これを見て、これではしかたがないと思いました。その二軒の主人は、この問題について、相談したのです。
「あなたは、どうなさいますか。」と、一軒の主人はいいました。
「私は考えますのに、三軒が、同じく八銭にすれば、やはり同じことです。私は、いままでどおり拾銭にして、仕事をていねいにして、油や香水の上等を使います。あなたは、別にいいお考えをなさったがいいと思います。」と答えました。
「なるほど、そんなら、私は、思いきって、安くしましょう。