Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こうゆうだんぺん
交遊断片
豊島 与志雄
Lesen Sie 交遊断片 (こうゆうだんぺん) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.801 Zeichen · 10 Bildschirme
親疎さまざまの程度の友人達のことをぼんやり考えてみて、そのうちから、思い出すままの断片的印象を書き綴ってみることにする。随って、ごく親しい友人を書き落すこともあろうし、読者には訳の分らない事柄もあろうが、ある時誰彼とどういうことがあったというくらいの程度の追想の一部で、勿論交遊録などというまとまったものでない。そしてこの追想は、十年ばかり以前のことから初まる。
*
ひと昔前のこと、新関良三君と林原耕三君と私と三人で、よく牛肉を食いながら芸術を談じた。三人落ち合って、何処かに出かけてゆくのが面倒な時には、その下宿で牛肉を食った。牛肉と葱と豆腐と酒。新関と私とは酒好きで、林原は余り飲まない。林原がいつも女房役になって、加減よく牛肉を煮てくれる。それを新関と私とは横目で見ながら、酒を飲み初めて、生豆腐をやっこにして食べる。鍋の肉が煮えかける頃には、私達はもう少しずつ酔いかけて、豆腐はなくなってしまうのである。
「よせよ。豆腐ばかり食って。」
「なに、肉も食うよ。」
そこで、私達は生煮の肉の方へ突進していく。
所が、林原は非常な養生家だ。生豆腐や生煮の肉なんかとても食えない。