Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

じんたいかいぼうをみるのき

人体解剖を看るの記

海野 十三

Lesen Sie 人体解剖を看るの記 (じんたいかいぼうをみるのき) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.432 Zeichen · 17 Bildschirme

Aozora Bunko

それから糸のついた針が、咽喉のところにプツリと通され、そしてドンドン下の方へ縫い合わせていった。まるでつめ襟洋服の前を合わせたような形であった。それがすむと、始めに見たと同じような少年の裸体となった。腑分けされたようには見えないほど、元の姿にかえっていた。医師はガーゼを湯につけて、それで屍体に附着している血痕をきれいに清めてやるのだった。

助手が白木綿をつなぎ合わせて作った繃帯をもってきた。それを受取った医師は、まず屍体の頭に鉢巻をさせた。縫った傷口がすっかり下に隠れてしまった。繃帯のつづきは、後頭部を通って屍体の鼻の下から頤全体を包んだ。外に見えているのは、眼と鼻とだけである。

繃帯はなおも伸びて、咽喉をグルグルと巻いた。それから両の腕の下に斜めに懸った。それからまた胴をグルグルと巻いて、だんだん下に下って来た。

股のところまで包んで、繃帯まきは完全に終った。解剖台の上には、屍体の中から取り出した内臓の一片だに残っていなかった。ただ残ったのは、バケツに移した血液だけだった。

それから助手が、別のバケツに、何べんも熱い湯を搬んできた。その中で、医師はまず解剖器械を洗った。