Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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じんぞうにんげんエフし

人造人間エフ氏

海野 十三

Lesen Sie 人造人間エフ氏 (じんぞうにんげんエフし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.879 Zeichen · 109 Bildschirme

Aozora Bunko

机のうえに乗っているんだ。あいつを、なんとかして壊してしまおうではないか。すると人造人間はきっとうごかなくなってしまうとおもうよ」

「ああ、それはうまい考えですね」

「博士がかえってこないうちに、あれを壊してしまおう。ちょっと横にどいていたまえ」

探偵帆村は、短い棒を手ににぎると、穴の中に手をさし入れた。穴が小さいので、手を一本入れると、向うを見るのがなかなか厄介である。

帆村は、あらかじめ見当をつけておいてから、右手をにゅっと出して、ひゅうひゅうと棒をふった。だが棒が短いのか、帆村の腕が短いのか、うまく器械にあたらない。

「もっと長いものはないかしら。よわったな、じゃこうしてみよう」

と、帆村は、棒をひっこめると、ハンカチーフをべりべりとさいて大急ぎで紐をつくり、それを棒のさきにくくりつけた。それから紐の他の端には、ナイフをくくりつけた。

「これで、もう一度やってみよう」

「なるほど、帆村さんは、うまいことを考えだすなあ。僕すっかり感心しちゃった」

「なあに、くるしまぎれのちえだ」帆村は、ふたたび穴の中に右手をいれた。そして、手にもった棒をふりまわした。棒の先に紐で結ばれたナイフは、きりきりまわっていたが、やがてがたんと手応えがあった。