Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にんげんソーセージ

人間腸詰

夢野 久作

Lesen Sie 人間腸詰 (にんげんソーセージ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.648 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

頭から尻までゴチャゴチャになってしまうんですからドンナに有難いお経を聞かされたって成仏出来っこありません。

「あなた。この中に這入ること好きですか……仕事しますかしませんか」

流石のあっしも……流石でなくたってヘタバッちまいますよ。イクラ元気を出そう……好きじゃありません……と云おうと思っても身体中がコンクリートみたいになってガタガタ震え出すんですから仕様がありません。お笑いになりますけどもその場へ行って御覧なさい。ナカナカそう平気でいられるもんじゃ御座んせん。自分が何を考えていたか、今でも記憶えていない位なんで、多分気絶する一歩手前だったのでしょう。タッタ一つ眼に残っているのはあの鉛色の水銀燈のイヤアな光りだけなんで……まったくあの陰気臭い生冷めてえ光りばっかりは骨身に泌みて怖ろしゅうがしたよ。ネオン・サインが極楽の光りなら水銀燈は地獄のアカリなんでしょう。生きた人間でも死人に見えるんですからね。今思い出してもゾオッとしちまいますよ。

そこへカント・デックが何か合図をしたのでしょう。ズット背後の方の薄暗い処の扉が開いて、青い菜ッ葉服を着た顔中髯だらけの大男が一人トロッコをノロノロと押しながら出て来たんです。