Japanische Klassiker mit Furigana
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がんりゅうじま
仇討二十一話
直木 三十五
Lesen Sie 仇討二十一話 (がんりゅうじま) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.854 Zeichen · 35 Bildschirme
傾城買虎之巻
傾城買虎之巻
直木三十五
一
池水に夜な夜な影は映れども
水も濁らず月も汚れず
はなはだ面白い歌である。しかし、――
池水に夜な夜な映る月影の
水は濁れど影の汚れぬ
としたら――私は松葉屋瀬川を、近世名妓伝の第一に持って行ってもいいと思う。
この作は、浅草再法庵(さいほうあん)に、行(おこな)い澄ましていた、元吉原松葉屋の抱え瀬川の作であって、庵(いおり)の壁に書いてあった一首の中(うち)だというのである。
「宮城野信夫(しのぶ)」なる話が全然架空の事実で、大田蜀山人の例の手紙――手紙などは全く偽物であって、暇に任せて拵えたものらしいが、この瀬川の話なども、延享から宝暦へかけての、江戸時代でも一番退屈であった盛りの時に、欠伸除(あくびよ)けに造られたものらしい。
「翁草」にこの瀬川の仇討を、通信文で尤(もっと)もらしく書いているが、この文の出所というものが全然不明で調べるによしが無い。と云ってこの外に記録は無いから、※(うそ)ともいえぬが、本当とも云えぬ。後段の、
「江戸なる哉(かな)、江戸なる哉、天明三年吉原松葉屋今の瀬川を千五百両にて身請せし大尽あり、諸侯の類(たぐい)かと聞くに不然(しからず)、尋常の町家なりとぞ」