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Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちきょうだいがさ

仇討姉妹笠

国枝 史郎

Lesen Sie 仇討姉妹笠 (かたきうちきょうだいがさ) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.178 Zeichen · 159 Bildschirme

Aozora Bunko

に隠し、わしの配下に殺されるか、さあこの二つの道しかない! ……生きるつもりか、死ぬつもりか※(感嘆符疑問符、1-8-78) どうだ主税、どっちに致す!」

頼母は改めてまた主税を見詰めた。

しかし主税は返事さえしないで、憎しみと怒りとの籠った眼で、刺すように頼母を睨むばかりであった。

そういう主税を取り囲んで、まだ覆面を取らない五人の浪人は、すわといわば主税を切り伏せようと、刀の柄へ手をかけている。飛田林覚兵衛は例の気味の悪い、星の入っている眼を天眼に据えて、これも刀の柄へ手をかけながら、松浦頼母の横手から、主税の挙動を窺っていた。

部屋の気勢は殺気を帯び、血腥い事件の起こる前の、息詰るような静寂にあった。

「そうか」と頼母はやがて云った。

「物を云わぬな、黙っているな、ようし、そうか、では憂目を!」

覚兵衛の方へ顔を向け、

「こやつにあれを見せてやれ!」

覚兵衛は無言で立ち上り、隣室への襖をあけた。

何がそこに有ったろう?

猿轡をはめられ腕を縛られ、髪をふり乱した腰元のお八重が、桔梗の花の折れたような姿に、畳の上に横倒しになってい、それの横手に蟇かのような姿に、勘兵衛が胡座を掻いているのであった。