Japanische Klassiker mit Furigana
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こんにちのさっかとどくしゃ
今日の作家と読者
宮本 百合子
Lesen Sie 今日の作家と読者 (こんにちのさっかとどくしゃ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.056 Zeichen · 8 Bildschirme
終章のモラルも、ジェスチュアが目立って甘たるい。
例えば、このひろく読まれた一冊の本をめぐって、今日の読者としての作家や評論家はどんな在りようを反映したであろうか。あれが一種のサロンの本であることを率直に評した人は極めて僅であったと思う。幾人かのひとは、著者がフランスの危急についてそれだけ知っていたのに、何の積極な働きも試みなかったこと、そして今になってそれを喋々する態度を批判している。その批評は幾人かの人々が知識人として今日の社会に対している良心のあらわれであるのだけれど、その半面では、モーロアの本質がつまりダラディエやレイノーとそう大して違ったものでもないこと、それだからこそ現象の説明は皮相な政界内幕の域を脱し得ていないこと、従って、当時のレイノーにその社会的な矛盾紛糾を解く方策が見出せなかった瞬間にはモーロアも一箇の派手な話の運搬人としての存在でしかあり得なかったのだという真相が十分それらの評者に把握されていないことが語られていると思う。
他の何人かの人々は、モーロアの著作に、事実の断片が盛られているけれども、歴史の真相はとらえられていないということに就てまるで触れなかった。