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Japanische Klassiker mit Furigana

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なかなかしなぬあいつ

仲々死なぬ彼奴

海野 十三

Lesen Sie 仲々死なぬ彼奴 (なかなかしなぬあいつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.216 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

それに、これは全く奇想天外の名案だと思うが、この一切の装置を、お葬式に使う花筒のなかに仕掛けるのだ。どうせ、明日は、叔父の一家は総出でお葬式の手伝いに出かけてゆくだろうから、自分ひとりが留守番にのこることになろう。そのとき榊の花筒の一個を特別に残して置いて貰って(これ位の頼みなら、叔父叔母はたやすく叶えて呉れるにきまっている。いけないと云えば、金を出して買いとることにしてもよいではないか)これを身体の傍に立てて置き、丁度よい時間に爆発させる。

すこし心配になるのはその爆発の力であるが、無論自分を殺すのには充分であろうが、炸裂力は必要以上に劇しくて、ひょっとすると、この花久の店を粉微塵に吹きとばしてしまうかもしれない。これは叔父叔母に対して申訳のないことである。だがまァいいや、大したことはあるまい。

喜助は、目に見えて、急に元気づいて来たのだった。

四

花久の店には、静かに黄昏の淡い光が漂っていた。そのうすぐらい土間のうちは、広々と綺麗に片付けられてあったが、その中央とおぼしきあたりに、一台の大きな花筒が立っていた。そしてその花筒のすぐ後に、小さい台を据えて喜助がチョコンと腰を下ろしていた。