Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さど

佐渡

太宰 治

Lesen Sie 佐渡 (さど) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.270 Zeichen · 23 Bildschirme

Aozora Bunko

新潟で一日、高等学校の生徒を相手にして来た余波で私は、ばかに行儀正しくなっていた。女中さんにも、棒を呑んだような姿勢で、ひどく切口上な応対をしていた。自分ながら可笑しかったが、急にぐにゃぐにゃになる事も出来なかった。食事の時も膝を崩さなかった。ビイルを一本飲んだ。少しも酔わなかった。

「この島の名産は、何かね。」

「はい、海産物なら、たいていのものが、たくさんとれます。」

「そうかね。」

会話が、とぎれる。しばらくして、やおら御質問。

「君は、佐渡の生れかね。」

「はい。」

「内地へ、行って見たいと思うかね。」

「いいえ。」

「そうだろう。」何がそうだろうだか、自分にもわからなかった。ただ、ひどく気取っているのである。また、しばらく会話が、とぎれる。私は、ごはんを四杯たべた。こんなに、たくさんたべた事は無い。

「白米は、おいしいね。」白米なのである。私は少したべすぎたのに気がついて、そんなてれ隠しの感懐を述べた。

「そうでしょうか。」女中さんは、さっきから窮屈がっているようである。

「お茶をいただきましょう。」

「お粗末さまでした。」

「いや。」

私は、さむらいのようである。