Japanische Klassiker mit Furigana
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さっかてきしそう
作家的思想
豊島 与志雄
Lesen Sie 作家的思想 (さっかてきしそう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.717 Zeichen · 14 Bildschirme
ぶっつけに言って了おう。スチェパン氏はいつもわたしの仲間で、一種特別な、公民的とも言うべき役廻りを勤めていたが、またその役廻りが大好きだった――それどころではない、わたしなぞの目からは、それがなくては生きてゆかれないように、思われたほどである。……
「カラマーゾフの兄弟」――
アレクセイ・フョードロウィッチ・カラマーゾフは、その郡の地主フョードル・パーヴロウィッチ・カラマーゾフの三男で、父のフョードルは、今からちょうど三年前に悲劇的な陰惨な最後を遂げたために、その頃(いや、今でもやはりこちらでは時おり噂にのぼる)非常に評判の高かった人物であるが、この事件についてはいずれ然るべきところにおいてお話することとしよう。ここでは単にこの「地主が」(当地では彼のことをこう呼んでいたが、その実、彼は一生涯ほとんど自分の持村で暮したことがなかった)かなりちょいちょい見受けるには見受けるが、一風変った型の人間であった、というだけにとどめておこう。つまりやくざで放埓なばかりでなく、それと同時に訳の分らない人間のタイプ――尤も、同じ訳の分らない連中でも自分の財産に関する細々した事務を巧みに処理することが出来て、しかも、それだけが身上かと思われるような類いの人間であった。