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Japanische Klassiker mit Furigana

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さくぶつのひひょう

作物の批評

夏目 漱石

Lesen Sie 作物の批評 (さくぶつのひひょう) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.439 Zeichen · 13 Bildschirme

Aozora Bunko

(できぬかも知れぬ)崇高感を第一位に置くもよい。純美感を第一にするもよい。あるいは人間の機微に触れた内部の消息を伝えた作品を第一位に据えてもいい。あるいは平々淡々のうちに人を引き着ける垢抜けのした著述を推すもいい。猛烈なものでも、沈静なものでも、形式の整ったものでも、放縦にしてまとまらぬうちに面白味のあるものでも、精緻を極めたものでも、一気に呵成したものでも、神秘的なものでも、写実的なものでも、朧のなかに影を認めるような糢糊たるものでも、青天白日の下に掌をさすがごとき明暸なものでもいい――。相当の理由があって第一位に置かんとならば、相当の理由があって等差を附するならば差支ない。ただしできるかできぬかは疑問である。

これらの条項に差等をつけると同時にこれらの条項中のあるものは性質において併立して存在すべきも、甲乙を従属せしむべきものでないと云う事に気がつくかも知れぬ。しかもその併立せるものが一見反対の趣味で相容れぬと云う事実も認め得るかも知れぬ――批評家は反対の趣味も同時に胸裏に蓄える必要がある。

物理学者が物質を材料とするごとく、動物学者が動物を材料とするごとく、批評家もまた過去の文学を材料として以上の条項とこの条項に従て起る趣味の法則を得ねばならぬ。