Japanische Klassiker mit Furigana
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はいくとはどんなものか
俳句とはどんなものか
高浜 虚子
Lesen Sie 俳句とはどんなものか (はいくとはどんなものか) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.046 Zeichen · 99 Bildschirme
夕暮日輪が西に落ちるころその春の水を見ているとだんだんその水は増してゆくような心持がするというのであります。
なぜ増してゆくような心持がするのでしょうか。それは高かった日の次第次第に低く落ちてゆくがために水の方が自然高くなるような心持もいくらかありましょうが、それよりも日が落ちたために光が弱くなりそのためにそういう錯覚を起こすということが主な原因でありましょう。
けれどもまたこういうことを注意しなければなりません。「増かとぞ見ゆる」というのは「増すように思えばそうも思える」という主観味の勝った言葉であります。そこがこの句の眼目でありまして、元来春の水は春水満四沢というように潤沢な感じのするものであります。そこで「日は落ちて増かとぞ見ゆる」という十二字は春の水というものの特別の性質を言い表わすために用いられた文字と言っていいのであります。そういたしますとこの句における春の水は前二句などよりもさらにいっそう重大な位置に立っております。
けさ春の氷ともなし水の糟 召波
この句意はある日の朝手水鉢なり盥なりそういうものを見ますと、春の氷が張っているには張っているが、しかしそれは大変に薄いもので、手でもさわればすぐ消えてなくなりそうなもので、春の氷というほどのものではなく、むしろ水の糟とでもいうべきものだというの