Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はいくとはどんなものか

俳句とはどんなものか

高浜 虚子

Lesen Sie 俳句とはどんなものか (はいくとはどんなものか) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.046 Zeichen · 99 Bildschirme

Aozora Bunko

鶏の声も聞こゆる山桜  凡兆

湖の水まさりけり五月雨  去来

荒海や佐渡に横たう天の川  芭蕉

舟人にぬかれて乗りし時雨かな  尚白

こんなような句に逢着したのであります。そうしてこれらは「釣瓶取られて」の句や「我ものと」の句などとくらべて大変趣の違うことをその時分の幼い心にも了解することができたのであります。

けれどもそれは決してこれらの句に感心したというのではありませんでした。その時分の心持を振り返ってみますと、俳句とはこんなものだとあらかた決めてかかっていたものが、たちまちまた壊れてしまって、ちょっと捕まえ所がなくなった、というような頼りない心持であったように記憶します。

それは何故かと申しますと、「釣瓶取られて貰ひ水」というような句はよく人情が写してあります。人情と申しましても婦女子にもよく判るような優し味が現れているのであります。朝起きてみると一夜の間に朝顔の蔓が延びて釣瓶に巻きついておった、それを離させるのも可哀相だからそのままにしておいて自分の隣の家で貰い水をすると、こういううちに朝顔を愛憐する心持が強く読者の心に響きます。その点が当時この句を天下に有名ならしめたゆえんで、その感傷的なところには極めて強い色が現れております。