Japanische Klassiker mit Furigana
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はいくとはどんなものか
俳句とはどんなものか
高浜 虚子
Lesen Sie 俳句とはどんなものか (はいくとはどんなものか) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.046 Zeichen · 99 Bildschirme
次にまた「我ものと」の句は人情本の中に引用されたり端唄に読みこまれたりしたがために特に有名になったのでしょうが、かく人情本に引用されたり端唄に読みこまれたりするというのが畢竟この句の性質によるので、やはり婦女子にも判る、優しみのある人情的なところがその生命になっておるのであります。――其角の原句は、「我雪と思へば軽し傘の上」というのですがそれを後人がかく改作したのであります。改作された句の方が一層通俗的になっています。
ところがそれらの句を見て、俳句とは大方こんなものだ、と見当をつけていたものが、前掲の凡兆以下の句のごときに接するとちょっと面喰らわざるを得なかったのであります。何故かというとそれらの句には少しも人情的なところがありません。心をそそるような優し味というものは少しも見出すことができなかったのであります。先代の古今亭今輔といった落語家は高座にあって「我もの」の端唄を唄う前に、いつも「我ものと思えば軽し傘の雪」と二度ばかり口吟してみて、「どうも俳諧師は優しいうまいことを言ったものでげす」と感服するのが常でありましたが、そういうような優し味を前掲の四句の中からは少しも見出すことができなかったのであります。