Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼくのかきのき
僕のかきの木
小川 未明
Lesen Sie 僕のかきの木 (ぼくのかきのき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.186 Zeichen · 5 Bildschirme
「このかきの木を、清ちゃんに返そうか?」
考えれば、賢吉には、そんなことはできませんでした。
「いっそ、捨ててしまおうかしらん。」
そうも思ったが、いきいきとしている木を見ると、まだ命があるものを、みすみす枯らすことはなおさらできませんでした。また、最初から、助けてみようという気があればこそ、もらって帰ったのですから、
「ほんとうに、お父さんのおっしゃったように、時節がわるいのだ。こんなに暑くなったので、すぐ根が乾いて、枯れるかもしれない。」
彼は、前の畑をあちら、こちら、歩きまわって、なるたけ日の当たらない、涼しい、湿気のある場所を探しました。そして、そこへ丁寧に植えてやりました。それから、根本へたくさん水をかけてやりました。けれど、後でいってみたら、いつのまにか、木の頭は、力なくぐんなりと垂れて、ついている葉が、みんなしおれていました。
その明くる日から、彼は、この木を生かすために、毎日水を与えることを怠らなかったのです。そして、とうとう五年めの今日、この木は、花を咲いてから実を結んだのでした。
「いつか、お父さんが枯れるといったかきの木が、三つ実をつけて、大きくなりましたよ。