Japanische Klassiker mit Furigana
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あにとさかな
兄と魚
小川 未明
Lesen Sie 兄と魚 (あにとさかな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.727 Zeichen · 4 Bildschirme
「いい兄さんだな。」と、思いました。
「川でとってきてから、こんなに長くいたんだもの、あとの二匹を殺しちゃ、僕たちが悪いのだよ。どうかして、この冬を越すように、かわいがってやろうね。」と、兄さんはいいました。
正二も、そうだと思いました。部屋へおくようになってから、寒い晩は、水をこおらせないようにしました。また、お天気になると、縁側へ出して、日の光に当ててやりました。
ある日、正二は、雑誌にのっているお話を読んでいるうちに、おやと、びっくりしました。なぜなら、それには、こう書いてありました。
「私は死んだ金魚をどぶの中へ捨てる気にはなれませんでした。穴を掘って木の葉をしき、その上へのせて、また葉をかけて土にうめてやりました。」
「うちの兄さんと同じことをしたのだ。なんというふしぎなことだろう?」
正二は兄のところへかけてゆくと、
「兄さん、これを読んでごらんなさい。」と、雑誌を出しました。
「なんだい、童話だね。そんなにおもしろいのかい。」
「ここんところだよ。」と、正二は、書いてあるところを指さしました。
兄は、黙って読んでいました。しばらく、なにもいわずに考えていましたが、そのうちに、