Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうだいのやまばと
兄弟のやまばと
小川 未明
Lesen Sie 兄弟のやまばと (きょうだいのやまばと) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.975 Zeichen · 8 Bildschirme
「よく考えたがいい。考えてみたがいい……。」と、叫んだのでありました。
「今日は、山のお家へ帰って、明日、出なおしてきますから、もし、明日、私たちをつれていってくだされば、このうえの喜びはありません。」と、山のはとはいいました。
町からきたはとは、しんせつないいはとでありました。
「そんなら、よく話をしておいでなさい。明日、また私は、ここへきますから。」といって、その日は、別れてたがいに、山と町へ帰ったのであります。
兄と弟のやまばとは、丘を越えて、山の方へと急ぎました。そこには、哀れな母親が、枝に止まって、風に吹かれながら、子供らの帰るのを待っていました。
二羽の子供たちは、帰ってきて、今日、町のはとにあって話をしたことを母親に告げたのであります。
「お母さん、なぜ私たちも町へいってすまないのですか?」と、兄と弟はいいました。
「いいえ、ここがいちばんいいところです。町へなどいってごらんなさい。一日だって安心しては暮らせませんよ。」と、母親はいいました。
「だって、お母さん、人間は、町へいけばしんせつで、けっして、捕らえたり、打ち殺すようなことはしないといいます。