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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりをおおうものなし

光を覆うものなし

坂口 安吾

Lesen Sie 光を覆うものなし (ひかりをおおうものなし) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.115 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

彼ら以外に競輪の不正を行いうる立場にいる者はいないのである。

私は自分の住む伊東市を愛しているし、いつの競輪も殆どモウケのない気の毒な伊東競輪に同情してこそおれ、悪意のあろう筈はない。私も競輪は大好きだが、近ごろは忙しくて、地元の伊東競輪にもあんまり行けない有様だが、私がヒマでありさえすれば、何よりのタノシミの一ツなのである。

レース直後に判定写真の提出をもとめればインチキの証拠を押えるのはカンタンであったが、伊東競輪そのものの不利をはかるのは情に於て忍びないから、翌日に至って判定写真をもとめ、再びこのようなインチキのないように知人に伝言を託しただけであった。

なぜなら、その日私が写真提出をもとめてからレースぶりはガラリと変って、大がい本命通りのレースとなり、インチキレースは影をひそめたからだ。これだけ反省してくれれば役割はすんだと私は安直に考えたが、それは当然というべきだろう。改める心のある人々を私が追求する必要などはどこにもない。改めてくれれば上乗であろう。

ところが三日目はガラリと変った。怪しそうなレースの連続だった。おまけに、どのレースも、負けた選手が抗議を申し込んででてくるのが今までにない例でおどろいた。