Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうせいかつしゃ

党生活者

小林 多喜二

Lesen Sie 党生活者 (とうせいかつしゃ) von 小林 多喜二 (こばやしたきじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.537 Zeichen · 130 Bildschirme

Aozora Bunko

それを伊藤が誘い合わせたので、六人ほど出ていた。僚友会としてはめずらしいことだった。――ところが僚友会で女が発言したことは今迄になかったので、皆は急に伊藤の顔を見た。

「清川さんの話を聞いていると、もっともらしいが何んだか陸軍大臣の訓辞をきいているようで……」

皆はドッと笑った。

「清川さんでも誰でも、今度の戦争が私たちのためでなくて、結局は矢張り資本家のためにやられているということは分りきっている。若しも私たち職工や失業者や貧乏百姓のためにやられているものとしたら、私たちは勿論裸になっても有り金全部は慰問金にして送ってもいゝが、――そうでない。」

伊藤がそう云うと、青年団の職工が突然口を入れて妨害し出した。それで、須山が割って入った。彼は清川の言葉をそのまゝ使って、「我々労働者は工場にいるときは搾られ、資本家の用事がなくなれば勝手に街頭に放り出され、戦争になれば一番先きに引ッ張り出される。どの場合でもみんな資本家のためばかりに犠牲にされている。――だから、若しも慰問金を出すならば彼奴等が出さなければならないのだ!」

そういうと、皆は又それもそうだというような顔をした。