Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はちがつみっかのゆめ
八月三日の夢
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 八月三日の夢 (はちがつみっかのゆめ) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.827 Zeichen · 12 Bildschirme
高峰先生がアドレナリンを取り出したことを思えばそれくらいは何でも無い。アメリカで一人でやった仕事だもの、日本でやれば便利だから、それに人手もあるし、大丈夫だろう。
日本では、みんな英独の学問しかやらないから、こんな変った現象のあることを誰も知らないのだ。外国だってこういう中世風な学問はやはり注意をあまり惹かないのだろう。此処のユトレヒトの大学のことなどは誰もあまり知らないようだ。
今から考えてみても、随分妙な夢を見たものである。夢の中で無闇と自分で意見を出して一人で合点しているところなど、一寸滑稽である。柄になく絵画的な場面も二、三あるが、変に理窟っぽい本性をあっさりさらけ出している点、夢は争えないものである。
眼をさましてみたら、もう外は大分明るくなっていた。北海道の夏は夜の明け方が早い。東の空はもう三時頃から光を帯びてくる。東と南のあいているこの研究室には、もういっぱいに薄水色の光がはいっていた。窓をあけると、綺麗な朝の空気が流れ込んで来る。広い校庭のかなたにある林の蔭には、まだ夜の名残りの藍色が残っているが、澄んだ空は一面に薄青磁色に晴れ上がっている。