Japanische Klassiker mit Furigana
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おとめのきとアブ・サルガ
処女の木とアブ・サルガ
野上 豊一郎
Lesen Sie 処女の木とアブ・サルガ (おとめのきとアブ・サルガ) von 野上 豊一郎 (のがみとよいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.098 Zeichen · 20 Bildschirme
そこへ東方の博士たちが救世主出現の星の跡を追うてエルサレムを通り過ぎたので、赤ん坊のキリストを殺そうと考え、その所在がわからなくなったので、ベトレヘムの嬰児鏖殺を行ったことは前述の如くである。
四
二代目のヘロデは、マルタケを母としたアンティパスで、キリストの同時代人だった。『新約』にヘロデの名で出ているのは、此のヘロデス・アンティパスのことで、キリストに「狐」と呼ばれたヘロデである。(『ルカ伝』一三・三二)
此のヘロデについての最も著名な事件は、洗礼者ヨハネの首を斬ったことと、裁けといわれたキリストをピラトに送り返したことである。
ヨハネとキリストは母同士のつながりから親戚の間柄で、年はヨハネの方が半歳ほど上だった。長くユダヤの曠野をさまよい、殊にヨルダンの流域で説教して「神の国は近づけり」と叫び、予言者エリヤの再来といわれ、民衆に多大の信頼を受け、ヘロデさえ彼には一種の畏敬を感じていたといわれる。キリストが彼に洗礼を受けた時、二人は三十歳前後だったが、ヨハネはキリストを自分よりも遙かに偉大な者と知っていた。やがてヨハネはヘロデに殺された。