Japanische Klassiker mit Furigana
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はつなつのそらでわらうおんな
初夏の空で笑う女
小川 未明
Lesen Sie 初夏の空で笑う女 (はつなつのそらでわらうおんな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.940 Zeichen · 10 Bildschirme
あるところに、踊ることの好きな娘がありました。家のうちにいてはもとよりのこと、外へ出ても、草の葉が風に吹かれて動くのを見ては、自分もそれと調子を合わせて、手や足を動かしたり、体をしなやかに曲げるのでした。
また、日の輝く下の花園で、花びらがなよなよとそよ風にひらめくのを見ると、たまらなくなって、彼女は、いっしょになってダンスをしたのであります。
両親は、自分の娘をもてあましてしまいました。母親は、ダンスなどというものは、きらいでありましたから、
「もう、これほどまでいって、それでも聞かないで、踊りたいなら、おまえは家にいないほうがいいから、かってにゆきたいところへいって、踊りたいだけ、踊ったらいい。」と、母親はいいました。
母親は、娘に裁縫を教えたり、また行儀を習わしたりしたいと思ったからです。けれど娘は、それよりか、自分かってに踊りたかったのであります。
「お母さん、私は、もっと旅へいって、踊りのけいこをいたします。そして、それで身をたてたいと思いますから、どうぞ、お暇をください。」と頼みました。
両親は、いつか、娘が自身で気がつくときがあるであろうと思って、涙ながらに、それを許しました。