Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はつなつのそらでわらうおんな
初夏の空で笑う女
小川 未明
Lesen Sie 初夏の空で笑う女 (はつなつのそらでわらうおんな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.940 Zeichen · 10 Bildschirme
娘は、あるときは、雲の流れる方へ向かって歩いていきました。また、あるときは、水の流れる方へ向かって、旅を続けました。そして、白壁や、赤い煉瓦などの見える、気持ちのいい町へ着きました。
彼女は、町の中を歩いていますと、小さな劇場のようなところがあって、そこには美しい花の飾りがしてあり、旗などが立ててありました。そして、看板に、「どなたでも、踊りたいと思う人は、踊りなさい。歌いたいと思われる人は、歌いなさい。そのかわり、上手でなければ、人々が笑います。」と、書いてありました。
彼女は、この劇場の前に立って考えました。
「踊りたいには、踊りたいが、上手に踊れるだろうか? 下手に踊って、人々から笑われやしないだろうか?」
しかし、彼女は、べつに頼っていくところのきまった身でもありませんから、上手、下手はそのときの運命と思って、とにかく出て踊ることにしました。
彼女は、みんなの前で踊りました。
「草の葉の踊り」
「赤い花のダンス」
こうした、二つの踊りは、みんなに不思議な感じを与えました。みんなは、喜びました。拍手しました。彼女は、あたかも、なよなよと草の葉が風にもまれるように、柔らかに体を波打たせて踊りました。