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Japanische Klassiker mit Furigana

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はつこい

初恋

矢崎 嵯峨の舎

Lesen Sie 初恋 (はつこい) von 矢崎 嵯峨の舎 (やざきさがのや) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.226 Zeichen · 39 Bildschirme

Aozora Bunko

老婆は不審そうに答えた、「誰か尋ねさッしゃるかな、お坊様」

「蕨採りに来たのだが、はぐれてしまッたの、連れの者に。おイ、老爺や、探して来てくれないか、ちょッと往ッて」

自分が唐突に前後不揃いの言葉で頼んだのを、娘が継ぎ足して、始終を話して、「お気の毒だが見て来て」と丁寧に頼んだ。

「それエ定めし心配していさッしゃろう、これエ爺様よう、ちょッくら往ッて見て来て上げさッせいな」

最前から手を休めて、老父は不審そうに見ていたが、

「むむ見て来て上げべい。一ッ走り往ッて」

ト言ッたが、なかなかおちついたもので,それから悠然と、ダロク張りの煙管へ煙草を詰め込み、二三吹というものは吸ッては吹き出し、吸ッては吹き出し、それからそろそろ立ち上ッて、どッかと上り鼻へ腰を掛けて、ゆッくりと草鞋をはき出した。はいてしまうと、丁寧に尻を端折ッて、さてそこでやッと自分に向ッて、

「坊様、どッちらの方でさアはぐれさしッただアの?」

自分は方角を指し示した。老婆は老爺の出て往くのを見送り、それから花筵を引き出して来て、

「さア嬢様。お掛けなせいまし、そこはえらく汚ねエだから。さお坊様掛けさッさろ」