Japanische Klassiker mit Furigana
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わかれたるつまにおくるてがみ
別れたる妻に送る手紙
近松 秋江
Lesen Sie 別れたる妻に送る手紙 (わかれたるつまにおくるてがみ) von 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.985 Zeichen · 103 Bildschirme
……と言っていたのでは私も斯うしていれば気に掛かるじゃないか。役に立つようだったら、私も一緒に心配しようじゃないか。……何様なこと?」
「はあッ」と、まだ太息を吐いている。「じゃ思い切って言って了おうかなあ! ……あなたが屹度愛想を尽かすよ。……尽かさない?」うるさく訊く。
「何様なことか知らぬが尽かしゃしないよ、僕は君というものが好いんだから仮令これまでに如何なことをしていようとも何様な素姓であろうとも差支えないじゃないか。それより早く言って聞かしてくれ。宵からそう何や彼に焦らされていては私の身も耐らない。」と言いは言ったが、腹では本当に拠りない心持がして来た。
「じゃ屹度愛想尽かさない?」
「大丈夫!」
「じゃ言う! ……私には情夫があるの!」
「へえッ……今?」
「今……」
「何時から?」
「以前から!」
「以前から? じゃ法科大学の学生の処に行っていたというのはあれは※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)?」私もまさかとは思っていたが、それでも少しは本当もあると思っていた。
「それもそうなの。けれどまだ其の前からあったの。」
「その前からあった! それは何様な人?」