Japanische Klassiker mit Furigana
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そうさくかのたいど
創作家の態度
Lesen Sie 創作家の態度 (そうさくかのたいど) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.224 Zeichen · 128 Bildschirme
第一はこの相手の男の我儘なところ、過去の非を塗り潰して好い子になろうと云う精神が出ているから、読者はその点において憎悪とか軽蔑とかの念を起さなければならないはずでしょう。しかし世の中は虚偽でも上部さえ形式に合っていれば、人が許すものだから、互の終りを全くして幸福を得ようとするには、過去の不品行を蔵すに若くはないという男の苦心を察して見ると多少は気の毒であります。どこまでも習慣的制裁を墨守して娘の恥を雪ぐためには、ともかくも公けに結婚させてしまわなければならないと思い乱れる父親にも同情があります。最後に娘が一徹に、たとい世間からどう云われても、社会的地位を失っても、そんな俗習に圧しつけられて、偽わりの結婚をして、可愛い子を生涯日蔭ものにするのはけっしていやだと、あくまでも約束的習慣に抵抗するところは、たといその情操に全然一致しない人までも、幾分か壮と感ずるでしょう。この数者があればこそ劇も面白くなるのでありますが、これは、みんな主観の方の情操であります。これで見ますと真だけの作と思ってたものに存外、他の分子が這入っている事が御分りになりましょう。これに反していかに主観的の作物でも全然真を含んでいないものはありません。