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Japanische Klassiker mit Furigana

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かちうんまけうん

勝ち運負け運

佐々木 邦

Lesen Sie 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.262 Zeichen · 243 Bildschirme

Aozora Bunko

「豊子は君の通信簿を見たいと言っている」

「厭だよ」

「万燈は幾つだい?」

「三つだ。後は皆鵞鳥だ」

「僕も甲が三つだけれど、鵞鳥の外に丙が二つある」

「それじゃ僕の方が好いんだね」

「うむ。そこで物は相談だ」

「何だい?」

「僕が頼朝で君は義経だ。これを忘れるとまた喧嘩になるぜ」

「分っているよ」

「義経が頼朝の上になるって法はない」

「何が上だい?」

「席順さ」

「席順は君の方が上だよ。君は五番で、僕は二十三番だ」

と僕は菊太郎君に花を持たせる積りだった。教室の席順は丈の順になっていた。

「教室や体操の時間の順じゃない。成績順だ。君は僕よりも上になっている」

「それは然うかも知れない。甲が同じで、丙がないからね」

「些っと気をつけてくれ給え」

「どうするんだい?」

「弟が兄貴よりも好い点を取るって法はないよ」

「それは無理だ」

「何故?」

「先生がくれるから仕方がない」

「貰わないようにすれば宜い」

「無理なことを言うんだね。君は」

「何とか言って、君は内証でお復習をするんだろう?」

「そんなことはないよ。この通りいつでも君と遊んでいるじゃないか?」

「夜が怪しい。夜姉さん達に教わるんだろう」