Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ばけいちょう
化銀杏
泉 鏡花
Lesen Sie 化銀杏 (ばけいちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.197 Zeichen · 54 Bildschirme
九
九
出行く(ちょいとこさ)を見送りて、二人は思わず眼を合しつ。
「なるほど肖ているねえ。」
とお貞は推出すがごとくに言う。少年はそれには関せず。
「まあ、それからどうしたの?」
渠は聞くことに実の入りけむ、語る人を促せり。
「さあその新潟から帰った当座は、坊やも――名は環といったよ――環も元気づいて、いそいそして、嬉しそうだし、私も日本晴がしたような心持で、病気も何にもあったもんじゃあないわ。野へ行く、山へ行くで、方々外出をしてね、大層気が浮いて可い心持。
出来るもんならいつまでも旦那が居ないで、環と二人ッきり暮したかったわ。
だがねえ、芳さん、浮世はままにならないものとは詮じ詰めたことを言ったんだね。二三度旦那から手紙を寄越して、(奉公人ばかりじゃ、緊が出来ない、病気が快くなったら直ぐ来てくれ。)と頼むようにいって来ても、何の、彼のッて、行かないもんだから、お聞きよ、まあ、どうだろうね。行ってから三月も経たない内に、辞職をして帰って来て、(なるほどお前なんざ、とても住めない、新潟は水が悪い)ッさ。まあ!
するとまた環がね、どういうものか、はきはきしない、嫌にいじけッちまって、悪く人の顔色を見て、私の十四五の時見たように、隅の方へ引込んじゃあ、うじうじするから、私もつい気が滅入って、癇癪が起るたんびに、罪もない