Japanische Klassiker mit Furigana
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ばけいちょう
化銀杏
泉 鏡花
Lesen Sie 化銀杏 (ばけいちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.197 Zeichen · 54 Bildschirme
芳様の跫音が聞えたので、はッと気が着いて駈出したが、それまでどうしていたんだか、まるで夢のようで、分らなかったよ。」
少年は頻りに頷き、
「僕はまた髯がさ、(水上さん)て呼ぶから、何だと思って二階から覗くと、姉様は突伏して泣いてるし、髯は壇階子の下口に突立ってて、憤然とした顔色で、(直ぐと明けてもらいたい。)と失敬ことを謂うじゃあないか。だから僕は不愉快で堪らないから、それからそのまんまで、家を出て、どこか可い家があったらと思ったけれど、探す時は無いもんだ。それから友達の処へ泊って、牛を奢ってね、トランプをして遊んでいたんだ。僕あ一番強いんだぜ。滅茶々々に負かして悪体を吐いてやると、大変に怒ってね、とうとう喧嘩をしちまったもんだから、翌晩はそこに泊ることも出来ないので、仕方が無いから帰って来たんだ。」
お貞は聞きつつ睨む真似して、
「憎らしいねえ。人の気も知らないで、お友達とトランプも無いもんだね。気が違やあしないかと、私ゃ自分でそう思った位だのにさ。」
「でも僕あ帰った時、(芳さん!)てって奥から出て来た、あの時の顔にゃ吃驚したよ。暮合ではあるし、亡なった姉さんの幽霊かと思った。