Japanische Klassiker mit Furigana
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ほっかいのはくちょう
北海の白鳥
小川 未明
Lesen Sie 北海の白鳥 (ほっかいのはくちょう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.010 Zeichen · 7 Bildschirme
「陛下は、これまで戦いに負けられたことがありません。なんでも思うままに、なしとげられてこられました。」と、占い者はいって、あるとき、王さまがわずかな兵で大軍を破られたこと、あるときは、ほとんど危うかったところを逃れられて逆に敵軍を陥れられたこと、あるときは、重い病気にかかられたのを、神術を使う巫女が現れて、祈祷してなおしたことなどを委細申しあげました。
「なるほど、それに相違がない。汝の占いは怖ろしいほどよく当たるようだ。それで未来はどうじゃ。おそらく未来変わりがあるまい。」と、王さまは占い者に問われました。
このとき、占い者は空を仰ぎました。いつしか空には、金銀の砂をまいたように、燦爛として星が輝いていました。
「この地上に住む人間の霊魂が、あの空の星でございます。」と、占い者はいった。
王さまは、夜の空を仰がれました。頭の上には無数の星が輝いていました。
「なるほど、たくさんな星の数だ。大きいのも小さいのもある。大きなのは、それほどの徳を持っている偉大な人間にちがいなかろう。帝王である朕は、あの中のもっとも大きな星がそれであろう。占い者よ、そうではなかろうか?」