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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme

Aozora Bunko

に、義堂の詩三句ながら同字を蹈む事日本で始めなり、その詩は、〈馬頭角を生ずるはまた難きにあらず、山上に舟を遣るもまた難からず、難きはこれ難中の難一あり、夕陽門外人を待つこと難し〉。この起句は、文部省刊行俚謡集、伊賀阿山郡の木遣歌に、牛の上歯に駒の角、師走筍寒茄、山の上なる蛤やとある通り、馬の角をないに極った物としたので、支那でも燕太子丹、秦に人質だった時、燕に帰らんと請うと、秦王烏の頭が白くなり、馬に角生えたら許そうといった、そこで丹、天を仰いで歎くと烏たちまち頭白く馬角を生じたので、燕へ帰るを得たそうじゃ。

『和漢三才図会』六八に、立山の畜生が原は、昔奥州の藤義丞なる者、ここでしきりに眠り馬に変じ、あまつさえ角を生ぜるを、今に本社の宝物とすと。『観瀾集』に、〈大石家馬角一枚を蔵す、伝えていわく上総介小幡信定(武田家の勇士)乗れる馬生ずるところ云々〉。『広益俗説弁』二十に、俗説にいわく、馬角は宝なりという、今按ずるに、『史記』文帝十二年、〈馬あり角呉に生ず〉、漢『京房易伝』いわく、〈臣上を易りて政順わず、その妖馬角を生ず〉、『呂氏春秋』いわく、〈人君道を失い馬角を生ずるあり〉、これを以て見れば、宝とすべき物にはあらずと出づ。