Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
多し。『五雑俎』五に、宋の張耆四十二子あり、〈諸姫妾の窓閣皆馬厩に直す、馬○○するごとに縦ってこれを観せしめ、随いて御幸するあれば孕を成さざるなし〉(『日本紀』武烈紀八年の条参照)。トルコのソリマン二世一日睾丸抜いた牡馬が戯るるを睹、宦者も丸を去ったばかりでは不安心とて、その根部を切り尽さしめ後帝世々その制を沿襲した。けだしその推察通り宦者が婦女を弄ぶ例は尠なからぬ(タヴェルニエー『土耳古帝宮中新話』一六七五年版二八頁、アンシロン『宦者攻撃論』一七一八年版二〇六頁、『人性』八巻四号、緒方正清博士「支那および韓国の去勢について」)。さて緊那羅も本馬芸や歌舞を業とした部民で、その女が自分らより優等な乾闥婆部に娶らるるを、あたかも乾闥婆部の妻女が貴人に召さるるを名誉と心得て同然に怡んだので、本邦に例の多かった大工の棟梁の娘が大名の御部屋となり、魚売りの娘がその棟梁の囲い者となりていずれも出世と心得たに異ならぬ。
プリニウスは馬が血縁を記憶して忘れぬとて、妹馬が自分より一年早く生まれた姉馬を敬する事母に優る、また眼覆して母と遊牝せしめられた牡馬が眼覆しを脱れて子細を知り、大いに瞋りて厩人を咬み裂いたのと崖から堕ちて自滅したのとあるといった(『博物志』