Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
の非常手段を施さねば引き分くる事ならずと。今一つのヒッポマネスは往々新産の駒の額に生えいる瘤で、色なく無花果の大きさで毒あり。駒生まれてこの瘤あらば母馬直ちに啖いおわる。しからぬうちは決して乳哺めず。村人方便して母馬が啖わぬうち、切り取って方士に売る。母馬これを嗅げば発狂するという。これ駒の瘤の臭いを聞いて発狂するまで母馬が慕うてふからその瘤を持つ人も他に慕わるという迷信より媚薬として珍重したらしい。キュヴィエー曰く、これは牝馬の胎水中時に見る頑石塊で、諸獣の母が産して娩随を食うと同様の本能から母馬がこれを食いおわるのだろうと。右二様のうち液の方より瘤のやつが強く利くという。この話一向支那書に見えぬが、やや似た事はある。青という虫は極めて子を愛し、人その子を取り帰るにいかほど隠し遠く距たっても母必ず知って来る。それから考えて、母の血を銭に塗り子の血を別の銭に塗り、いずれか一方を留め他の一方を使うと相慕い帰るというが高誘、葛洪等の説だが、『異物志』には、この虫雌雄相離れず、法を以てこれを制し雌雄の血を銭に塗って昼間物を買うと夜になって帰り来るとある。