Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
を詈るを立ち聞くと「此奴己が豆と羹と鶏を遣ったに己の水牛を殺しやがった」、「己は鶏三羽と山羊一疋遣ったに己の児を捉えくさった、この上まだ何ぞ欲しいか破落戸め」と喚きおったと(バルフォール『印度事彙』三)。神もかくなりては日本の官吏同様さっぱり値打ちがねえ、インド、ニールゲリ山間にわずか八百人ほど残れるトダ人は、男子に毛が多い事その他アイヌ人に近いという、水牛を豢うて乳を取るを専務とする、その伝説に昔は虎が昼間水牛を守り夜になって退いた、しかるに一日腹空る事甚だしくついに腹立つ事甚だし、職掌柄やむをえず夕方水牛を村へ連れ帰る途上、猫に逢うて餌肉を少し分けてくれと頼むと、猫笑ってほどの愚物はあるまい、何故自分で番しおる水牛を啖わぬかと言った、これまで毎夜村に寝た虎がその夕森に之き、夜中に村に入って水牛一つを盗みそれから毎も水牛を食う事となった(リヴァースの『トダ人族篇』四三一頁)。この書に拠るに以前はトダ人が虎に逢うと礼し、またトダ婦人は虎が殺された時その前に膝突き自分の額を虎の鬚に触れたらしい、インドのサンタル人は虎の皮に坐して誓うを最も重大の誓いとす、これは和歌山で以前小児の誓言に親の頭に松三本と言うを親が聞いて何の事と分らずに非常に叱った、如し誓いを渝えたら親が死んで土に埋り腐って松三本生えるという意