Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
豹あって上らんとする人を害す、また九頭の人あり、豺狼を従え人を淵に投げ込む、下界へ往けば土伯三目虎首、その身牛のごとく好んで人を食う、どっちへ往くも碌な事ないから生き復り来れとある。一九の『安本丹』てふ戯作に幽霊を打ち殺すと死ぬ事がならぬから打ち生かすかも知れぬとある。すでに死んだ者がどんな怪物に逢ったって食い殺さるる気遣いはないようだが、古支那人は近世の南洋人のごとく、怪物に魂を食わるるとその人個人として自存が成らず心身全滅して再生また極楽往きの望み竭ると懼れたのだろ、このところ大いに仏説にどんな大地獄の罪極まる奴も再生の見込みあるとせると違う、サモア島では以前急死人の魂を他の死人の魂が食うと信じた(ワイツおよびゲルラント『未開民誌』巻六)。また面白きは鬼までも虎に食われる事が『風俗通』に見える。曰く〈上古の時、神荼欝塁昆弟二人あり、性能く鬼を執る、度朔山に桃樹あり、二人樹下において、常に百鬼に簡閲す、鬼道理なき者、神荼と欝塁は打つに葦索を以てし、執りて以て虎を飼う、この故に県官常に臘を以て祭る、また桃人を飾り葦索を垂れ虎を内に画き以て凶を禦ぐなり〉、わが朝鍾馗を五月に祭るが、支那では臘月に祭ったと見えて、明の劉若愚の『四朝宮史酌中志』