Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme
仲祥、我は才芸を論ずるでない、確かに彼を鬼と知って言うのだ。汝もし信ぜずば今夜新しい葉を席の下に鋪いて、別々に臥して見よ、明朝に至り汝の榻下の葉は実するも、鬼の臥所の葉は虚しかるべしと言うて別れ出た。夜に及んで仲祥の言に従い試みると、暁に及び果してその通りだったから、翌日玄石に、君は鬼だという噂がある、本当かと問うと、玄石、誠に我は鬼だ、この事は仲祥から聞いただろう、我冥司に挙用されて、泰山の主簿たらんとするも、学薄うして該通ならず。冥王の勧めに従い、辺先生に業を求めんとするに人間が我を懼るるを憚り、人に化して汝と同師に事え、一年を経ずして学問既に成り、泰山主簿に任じて二年になるが、兄弟分たる汝と別るるに忍びず、眷恋相伴うて今に至った。既に実情を知られた上は久しく駐まるべきでないから別れよう、しかるに汝に知らさにゃならぬ一事あり、前日汝の父の冤家が、冥王庁へ汝の父にその孫や兄弟を食われたと訴え出たが、われ汝と縁厚きによりすみやかに裁断せず、冥王これを怒って我を笞うつ事一百、それより背が痛んでならぬ、さて只今王が汝の父を喚び寄せ、自ら訊問し判して死籍に入れるところだから、汝急いで家に帰れ、さて父がまだ息しいたら救い得る故、清酒、鹿脯を供えて我を祭り、我名を三度呼べ、我必ず至るべし。