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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

仏国の東南部でこれを老女の次団太と呼ぶ。俗伝に二月の終り三日と、三月の始め三日はほとんど毎年必ず寒気が復って烈しい。その訳は昔老婆あって綿羊を飼う。二月の末殊に温かなるに遇い「二月よさようなら、汝は霜もてわが羊を殺し能わなんだ」と嘲った。二月、怒るまい事か三月から初め三日を借り、自分に残った末の三日と併せて六日間強く霜を降らせてことごとくその綿羊を殺し、老女をして次団太踏ましめた。仕方がないから牝牛を買って三月末三日を余すまで無事に飼ったが、前にも懲りず三月も済んだから畏るるに足らぬと嘲った。三月、また怒って四月からその初め四日を借り、自分の終り三日と合せて一週間の大霜を降らせ草を枯らししまったので、老女また牝牛を亡くしたそうだ。

スペインでも三月末の数日は風雨太く起るが恒だ。伝えて言う、かつて牧羊夫が三月に三月中天気を善くしてくれたら子羊一疋進ぜようと誓うた。かくて気候至って穏やかに、三日経たば四月になるという時、三月、牧羊夫に子羊を求むると、たちまち吝くなって与えず。三月怒って羊は三月末より四月初めへ掛けて子を生む大切の時節と気が付かぬかと言い放ち、自分の終り三日と、四月より借り入れた三日と、六日の間寒風大雨を起して、すべての羊もちょうど生まれた羊児も鏖しにしたと。