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Japanische Klassiker mit Furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

第一あのような変な物に逢います。『ままごと』や『献上箱』というような物に。……まあ、これもご時世とあればああいうものの跋扈するのも、仕方ないとは云われましょうがな。全く変なご時世でござる。流行唄などにもうたわれております。

『よにあうは、道楽者に驕り者、転び芸者に山師運上』

『世の中は、諸事ごもっともありがたい、ご前、ご機嫌、さて恐れ入る』

『世の中は、ご無事、ご堅固、致し候、つくばいように拙者その元』

『世にあおう、武芸学門、ご番衆、ただ奉公に律義なる人』……アッハッハッ、変なご時世で。……いや拙者などはその一人で、世にあわぬ者のその一人で、そこで拙者も歌を作ってござる。

『世にあわぬ、与力同心門の犬、権門衆の賄賂番人』……とは云えこれも考えようで、面白いと見れば面白うござる。

『滄浪の水清まばもって吾が纓を濯うべく、滄浪の水濁らばもって吾が足を濯うべし』……融通無碍になりさえすれば、物事かえって面白うござる」

(それ始まったぞ、始まったぞ)

新八郎は苦笑と共に、こう思わざるを得なかった。

(お喋舌り貝十郎が始まったぞ)

後世までも十二神貝十郎は、宝暦から明和安永へかけての名与力として謳われて、曲淵甲斐守や依田和泉守や牧野大隅守というような、高名の幾人かの町奉行から「部下」