Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
オチフルイかいじゅうろうてがらばなし
十二神貝十郎手柄話
国枝 史郎
Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme
歌声は益※(二の字点、1-2-22)はっきりと、益※(二の字点、1-2-22)美しく聞こえて来る。紛れもない日本の歌だ。
「ここはいったいどこだろう」
紋太夫は感にたえ思わず繰り返して呟いた。しかり! ここはどこだろう?
壺神様を奉安した神秘崇厳の神境なのである!
壺神様とは何物ぞ? それには一場の物語がある。
十五
昔々遙かの昔に、墨西哥の国ガイマスの地にガイマス王という国王があった。その王子を壺皇子と云ったが、早く母上と死に別れ、継母の手で育てられた。多くの継母がそうであるようにこの継母も継子を憎みどうぞして壺皇子を殺そうとした。
壺皇子八歳の時であったが、天変地妖相継いで国内飢餓に襲われた。その時継母は国王に云った。
「神のお怒りでござります。神様が何かを怒らせられ飢餓を下されたのでござります。大事な宝を犠牲として、お怒りを和めずばなりますまい」
「犠牲には何を捧げような?」
「一番大切な宝物を」「一番大切な宝物とは?」「壺皇子をお捧げなさりませ」
「なるほど俺の身にとって皇子より大事なものはない。皇子を捧げずばなるまいかな」
「皇子を犠牲となされずば神の怒りは解けますまい」