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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちくまがわのスケッチ

千曲川のスケッチ

島崎 藤村

Lesen Sie 千曲川のスケッチ (ちくまがわのスケッチ) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.668 Zeichen · 164 Bildschirme

Aozora Bunko

白壁も遠く見える。千曲川も白く光って見える。

十二月に入ると山の雉は畠へ下りて来る、どうかすると人の足許より飛び立つことがある。兎も雪の中の麦を喰いに寄る。こうした話が私達にはめずらしい。

その九

雪国のクリスマス

クリスマスの夜とその翌日を、私は長野の方で送った。長野測候所に技手を勤むる人から私は招きの手紙を受けて、未知の人々に逢うために、小諸を発ち、汽車の窓から田中、上田、坂木などの駅々を通り過ぎて、長野まで行った。そこにある測候所を見たいと思ったのがこの小さな旅の目的の一つであった。私はそれも果した。

雪国のクリスマス――雪国の測候所――と言っただけでも、すでに何物か君の想像を動かすものがあるであろう。しかし私はその話を君にする前に、いかにこの国が野も山も雪のために埋もれて行ったかを話したいと思う。

毎年十一月の二十日前後には初雪を見る。ある朝私は小諸の住居で眼が覚めると、思いがけない大雪が来ていた。塩のように細かい雪の降り積のが、こういう土地の特色だ。あまりに周囲の光景が白々としていた為か、私の眼にはいくらか青みを帯びて見える位だった。