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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんきょくのかいじ

南極の怪事

押川 春浪

Lesen Sie 南極の怪事 (なんきょくのかいじ) von 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.508 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

かぎりは、いかでかここを破らすべきと、余は必死なり、海賊等も必死なり。海賊等は昇降口の容易に開かれざるに、怒り狂い、足をあげて蓋を蹴たり、されど蓋の表は滑かに、鉄の板一面に張られたれば、なかなか破るるものにあらず。

そのまにも海はますます荒れまさるようにて、帆綱にあたる風の音はピューピューと、波は次第々々に高まりて舷を打つ、かかる大荒れをも恐れず、海賊等は是非ともこの入口を開かんとするなり、やがて余の頭上にあたり、ガチンガチンと異様なる響聴を始めしは、彼等がどこよりか鉄槌を提げ来り、一気に入口を打ち砕かんとするなるべし、蓋を握れる余の手は、その響を受けて非常なる痛みを覚え、鉄槌の下る事七八度目にして、余は遂にたええずその手を放てり、たちまち見る入口の一方は砕けたり、仰げば悪鬼のごとき海賊の顔見ゆ、たちまち二三人はその破れ目に手を掛け、嘲笑うがごとき奇声を放って蓋を引起せば、蓋はギーと鳴って開くこと五寸! 一尺! 一尺五寸、剣を逆手に握れる海賊の一人は、眼を怒らして余を目懸けて飛び込まんとす、もはや絶対絶命なり、余は思わず呀と叫んで船底に逃げ込まんとせしが、その途端! 天地も崩るるがごとき音して、船はたちまち天空に舞い上り、たちまち奈落に沈むがごとく、それと同時に、余は梯子の中段より真逆様に船底