Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たんじゅんなしけいをおもう
単純な詩形を思う
小川 未明
Lesen Sie 単純な詩形を思う (たんじゅんなしけいをおもう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.998 Zeichen · 4 Bildschirme
極めて、この自然な、原始的な思想や、その声調は、何等の技巧を要せずに人間の心情に触れるものがあった。
しかしこれらは、その始め森の中に産まれた唄である。野や、谷に産まれた歌であることを忘れてはならない。私は、こう思うて来ると、都会に産まれた子守唄や俗謡がなくてはならないと考える。私は、これを広重の絵画に認めた。しかし、この単調な、意味の極めてシンプルな芸術は決して、今の物質文明に対して積極的に反抗するような力を持たない。
何となれば、あまりにこれらは厭世的である、あまりに詩的である。けれど、また、その力となるのも、知識の勝たない真情の発露によるからでもある。
私は、天才の歌うた詩には、よくこの単純な、また、単調な、リズムを捕らえ得る技※(「にんべん+両」、第4水準2-1-38)を認める。そして、これらの子守唄や俗謡の生命が長い如く、彼等の芸術はまた生命が長いのである。天才は、一言すれば、よく無智に帰って、自然を見ることを知っているからである。そして、人間の原始的の感情に触れる術を知っているからである。ある意味に於いて、多くの知識を示すということは、詩歌の根本を、破壊することを知らなければならない。